エレキ・ギターと言ってもこれまた種類がいっぱいあって、散々色々考えた結果、弾き語りで使うなら極端な変形ギターじゃない方がいいかな、それなら大学時代に最初に弾いたレスポールタイプかな、と――ーCoffee Break-で使うならレスポールという結論に至った。やっぱり「最初に弾いたエレキ・ギター」の印象は大きいということか。
◆衝撃の『ES-Les Paul』
そんな経緯で2014年末あたりから密かにレスポールを物色していたのだが、ネックはレスポールと言えばやはりロック! というイメージが強いこと。-Coffee Break-でロックをやるつもりはないので、レスポールでも何かしら隙間的特徴のあるモデルはないか。あと、宿命的命題としてレスポールは重い。これはまぁ、レスポール弾くなら受け入れるしかないのかなぁ ――と色々見ていて、見つけたのがこの記事
↓
https://www.digimart.net/magazine/article/2014112101202.html
何? レスポールのくせにセミアコだと!
セミアコとはエレキ・ギターのボディ構造による分類の一つで、ボディ内部がアコースティックギターと同じく空洞なのだが、ボディの中心部のピックアップの下辺りにセンターブロックという木のブロックが設置されているタイプを指す(センターブロックがなくて完全に空洞なのはフルアコと呼ぶ)。つまり、軽い?
ロックからエレキ・ギターに入ったので、エレキ・ギターといえばソリッド(空洞がないボディ構造)なものしかないと思っていたし、レスポールなんかはソリッドギターの代表みたいなものなので、こいつはすこぶる斬新である。というか、2014年発売開始のモデルだ。まだ使ってる人も多くないはず。
これはもしかして、使えるのか? -Coffee Break-で。
――というタイミングで発見してしまったのがこちら。なんと、国内発売開始半年も経っていないのに早くも程度極上の中古を発見してしまった! これは運命的出会い、と勝手に思っているのだが 。
Gibson Memphis ES-Les Paul Ebony Black 2014 "Coffee Break Special!"
【スペック】
ボディ・トップ&バック:3Ply Maple/Basswood/Maple
ネック:Mahogany Neck/Maple Spline
指板:Hand-selected Dark Rosewood
ペグ:Kluson Single Ring with Tulip
ピックアップ:MHS Humbucker×2
Coffee Break仕様としてのオリジナルから変更点は
・トグルスイッチのノブとカバーを黒に変更
・ロッド・カバーを「Coffee Break」の名入りに変更
・ペグをGOTOH SD510に変更
初めて持った感想は――想像よりはるかに軽い! 何せ重量は3kgを下回っている。レスポールのくせに、である。何か、だまされたような不思議な感じ。まだ誰のイメージもついてなさそうだし、ちょうどJazzっぽいアレンジの曲を妄想していて、これならJazz系の音も出せそうである。(実際、クリーンサウンドで弾くと、かなり「箱鳴り」感が出る感じ)
これはイイ!
ES-Les Paul――本当にレスポールの既成概念を打ち破る衝撃のモデルで、しかもかなり「使える」のではないか、と個人的には思う。興味のあるロック系ミュージシャンも要チェックですよ。あと、軽いので女子が使うのにも良いかも。
◆実践デビュー
2014年6月14日――『電気式Coffee Break』はなんとか実践デビューを果たすことができた。 初登場の相棒「ES-LesPaul」はかなりの注目を集めることに成功!
だけど肝心の演奏は、さすがに畑違いのエレキ・ギターを準備不足でいきなり弾きこなすのは無理があったかと。まぁ、一応「アンプから音が出た」ので、僕自身としてはかなり満足な結果だった。とはいえ、エレキギターを弾語りで使うのはやはりちょっと工夫が要るかな。色々精進せねば。
そして2019年――電気式Coffee Break、活動再開(予定)
<完>
以下、備忘録
足元
向かって右から順に
① ABスイッチ
・出音をミュートするために使用(電源供給も兼ねて)
②ワウ・ペダル
・ジムダンロップ製になる直前のJEN製。バンド時代はあまり出番がなかったが……
・本来は歪ませた音と組み合わせて使う。「赤子の泣き声」みたいな音が出る(だからクライベイビー)
③オーバードライブ
・伝説のケンタウロスオーバードライブのクローンペダル(個人のビルダーさん作)
↑エフェクターには「自作」というマニアックな世界があって、ガンプラを作るような感覚でハンダごて片手にエフェクターを作ってる人達がいるのである
・GAINを絞って、クリーンブースターとして使用。本物のケンタウロスの音は知る由もないが、これは実に良くて、これを通すだけで艶っぽい音色になる
④プリアンプ/コンプレッサー・コーラス・ディレイ・リバーブ
・アコースティックギター用のマルチペダル、というだけあって音が実にクリーン
・当初はコンプレッサー、コーラス、ディレイそれぞれ単体エフェクターでつなごうと考えていたが、ふと、こいつの存在を思い出して試しに使ってみたところ、エレキにも使えた
・コンプレッサー・コーラス・ディレイ、それぞれ効果は薄く控えめに使用
⑤電源
・国内版は生産終了で入手できなかったのでこれは海外版(国内版は白色)
・コンセント要らずでノイズにも強い! 便利です
おまけ
ボードはホーマックで買った黒いMDF板に取っ手を付けた自作品(材料費¥1,000-程度)