Larrivee  L-72  Presentation 1977年製

~Larrivee Guitar Gallery ⑤~

 2011年1月購入。まだLarriveeが日本に紹介される以前のトロント時代のフラッグシップモデルと思われる。

 

 初代魔女L-28を探していた2007年に、ネットで見かけた古の大魔女。当初¥1,000,000-という「神の領域」の価格で売り出されていた。確かにそれだけの価値があるギターではあるが、如何せんマイナーであるが故に需要がなく、徐々に売値が下がって行った。そして当初の2/3まで下がった時点で一度は売れたが、2010年に再び売りに出された。しかも破格の投げ売り価格で。それでも一年近く売れず、2011年1月にとうとう二束三文レベルまで叩かれるに至ったのを見かねて「駆け込み寺」的に僕が救済の手を差し伸べた次第である。

 

 この「古の大魔女」は遠達性に優れた素晴らしい鳴り方をする。外見と値段が豪華なだけではなく、音も一ランク上。まさしくクラシックギターを直にルーツとする初期Larriveeの最上位グレードにふさわしいギターだ。 

 


型番、シリアル番号の刻印なし
型番、シリアル番号の刻印なし

 

<<仕様(推測)>>

 表板:Solid German Spruce 

 側・裏板:Solid Indian Rosewood 

 ネック:Honduras Mahogany 

 指板:Ebony 

 下駒:Ebony

 サドル・ナット:Ivory

  

【関連エッセイ】

  ▸大魔女の系譜

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