5.Larriveeギターの製造年判別方法  

(3) 外観による製造年月判別方法

 

 シリアル番号がわからない場合(インターネット画像など)は、外観の特徴で製造年代を推定する。

 

ポイント1:ラベル

→本資料「(2) ラベルによる製造年月判別方法」参照

 

ポイント2:サウンドホールロゼッタ

・本資料「4.Larriveeギターの仕様変遷 (2) 材質・形状の変遷 ⑦サウンドホールロゼッタのデザイン」参照

→ここに添付の画像の①(寄木細工の内側と外側が茶色のリング)の場合、1987年以前のモデルである。

→ここに添付の画像の②(寄木細工の内側と外側が表板木地)の場合、1987年~1992年のモデルである。

→ここに添付の画像の③(アバロンパールのロゼッタ)の場合、1993年以降のモデルである。ただし、最上級のPRESENTATIONモデルだけは最初からアバロンパールロゼッタ仕様であるため、ロゼッタだけでは判断できない。

 

ポイント3:ヘッドの化粧板

・本資料「4.Larriveeギターの仕様変遷 (2) 材質・形状の変遷 ⑨ヘッド」参照

→ヘッド化粧板がローズウッドの場合、1995年以前のモデルである。

→ヘッドの化粧板が黒色の場合、1996年以降のモデルである。

 

ポイント4:ペグ

・本資料「4.Larriveeギターの仕様変遷 (2) 材質・形状の変遷 ⑩ペグ」参照

→ペグがGrover102の場合、恐らく1977年以前のトロント時代のモデルである。

→ペグがGrover109(Imperial)の場合、1977年~1982年頃のモデルである。

→ペグがSchallerもしくはSchaller形状の場合、1981年以降のモデルである

 

 実際は、以上の部位別特徴を総合的に判断して製造年を推測することになる。