(4) 旧シリアル番号の製造年月判別方法
シリアル番号はサウンドホール内部のネックブロックに刻印されている。
旧シリアル番号は1977~1987年頃のモデルに付与されていたものである。よって、以下に述べる内容はカナダ時代のモデルのみを対象としている(カナダ時代かどうかはラベル、その他の特徴での判断を願う)。
①旧シリアル番号かどうかの判断について
・ネックブロックの刻印が1行で4桁または6桁の場合、旧シリアル番号である。
→但し、下4桁がおおむね6000以上(確認した限りではエレキギター)になるとシリアル番号管理されている。(6000番台は1987年製。但し、この数字はまだ不確実)
・ネックブロックの刻印が2行に分かれている場合、シリアル番号管理されている時代のものである。
→表示形式は上から
1行目:モデル型番(例「05」「P-09」)
2行目:シリアル番号(最大5桁)
②旧シリアル番号の体系について
・旧シリアル番号は基本的に6桁であり、上2桁が型番、下4桁が通番である。
→「通番」に関しては、ビクトリア移転後の全モデル共通の番号で、要するに型番にかかわらず単に「何番目に製造されたか」を表す番号である。
・カスタムモデルでは型番がないものも存在し、その場合のシリアル番号は4桁の通番のみとなっている。
例:281150→L-28 Deluxe Cutaway、ビクトリア移転後1150番目に製造
③旧シリアル番号の通番(下4桁)による製造年推測
・以下は、ビクトリア時代のモデルの実際のシリアル番号とラベルの製造年、および、公式ウェブサイト「HISTORY」にある下記述などからおおよその年間生産本数を推定し、該当通番の推定製造年を割り振ったものである(精度は「ざっくり」レベル)
製造年 通番
1977 0001~0050
1978 0051~0500
1979 0501~1000
1980 1001~1600
1981 1601~2100
1982 2101~
なお、旧シリアル番号体系の最終通番は5000番台後半あたりであると推測される
(1986年頃?のLS-1(エレキギター)で5388番を確認済。シリアル番号管理されている6000番台との関係性は全く不明)